一流のトレーナーになるまでのブログ

機能解剖学、バイオメカニクス、栄養学、運動生理学などトレーナーに必要なことを書いていきます。難しいことばかりだと疲れてしまうかもしれないので息抜きもいれまーす

デッドリフトは広背筋に効くのか効かないのかどっちなんだい!!

どうも!

 

時間がギリギリになりましたが書いていきます!

 

結論から言うとわたしは「効かない」と思っています。

そもそも「効く」ってなんだろう?と考えたときに、筋電図に反応があれば効くなのか、機能に合った動きをしていれば効くなのか色々基準があると思います。ちなみに筋電図の話で言えば広背筋には「効く」と思ってますが、そういう基準で話していませんのでご理解ください。

 

「広背筋の働き方」

そもそもデッドリフトにおける広背筋の役割はバーが落下しないように支えると言った「アイソメトリクス」的な働きをしています。さらに言えば筋の伸び縮みが起きていないということ(全く起きてないのか?と言うのは的外れな気がします)になります。筋肉と言うのは伸長と収縮が起きて大きくなりますからこれでは広背筋は鍛えられないと思っています。

 

デッドリフトの動作」

デッドリフトは一言で言えば重りを上に持ち上げるという動作になります。股関節、膝関節が屈曲し足関節が背屈した状態でバーを握ります(プロネイトでもオルタネイトでもどっちでもいいですが脚の真横ですね)その状態から脊柱を湾曲させることなくバーを身体に引き付けておくようなイメージで上に持ち上げます。

よく上げきるときに肩甲骨を寄せると言う方がいますが、屈曲や伸展は矢状面での動きに対し肩甲骨の内外転は水平面での動きになりますので、トレーニングとは言えません。重りの重力に逆らうことで初めてトレーニングと言えるので。

2つ目はスタートポジションで肩関節が屈曲位でスタートしているがトップポジションを見比べたときに伸展しているのではないかという意見がありますがこれもベクトルの理論で言うと一致してないですね。長軸方向が地面に垂直であり続けるなら不可は乗っていないのと同義だと言えます。よって違うと結論付けられると思います。

後は引っ掻けるように使うんだと言う方もいますが、そう持ったところで伸び縮みが起きているわけでもないので効きません。

最後はベントオーバーローのように引くと言う方もいるみたいですが、そうしたらベントオーバーローとデッドリフトの違いはなんでしょうか?ベントオーバーローガンガン引いている方が伸び縮み起きているのでよほどいい気がするのですが?と思ってしまいます。わざわざデッドリフト選ぶ必要はないよねと言う話になりますのでこれも良く分からないですね。

最後と言いましたが1つだけ!「背中のでかい○○はデッドリフトを沢山やっている!」→全くもって理論的ではないので論外です。ちょっとこれだけ言いたかったですね笑

 

素人の人にデッドリフトのフォームを見てもらってどこの関節が動いてる?と聞くと(素人じゃなくても同じだと思いますが)ほとんどの人が「股関節!」とか「下半身」と答えると思います。本当はその時点でデッドリフトは下半身の種目だと分かると思うのですが…。

 

これは個人的にですが背中が大きい人がもしデッドリフトをやってたとして、恐らく背中のトレーニングは他にもやっていると思います。あとデッドリフトでぐんぐん背中がでかくなるなら恐らくデッドリフトのフォームが間違っていると思います。見直しが必要だなという印象を受けますね。YouTubeで「広背筋に効かせるデッドリフト!」みたいなタイトルを見かけたことがありますが、なにその「腕に効くベンチプレス」みたいな感じと思ってしまいました。ものは言いようだと感じます。

 

 

 

「結論」

・筋電図には反応すると思う!

・筋肉の伸び縮み、機能、バイオメカニクス的な観点から見て当てはまらないのでトレーニングとして不成立である

デッドリフト+背中トレででかくなる可能性は高い(説明不足かな?すみません) 

デッドリフトは下半身の種目である

 

 

以上になります。色々な人の意見を聞いた結果このように結論付けることになりました。いかがでしたでしょうか?かなり長く見にくいかもしれませんが良ければトレーニングの参考にまたこれからも応援していただけると幸いです!

 

んじゃ!!